温泉のあるホテル

釣りと井伏鱒二の釣り小説が大好きで、いつかは小説の舞台となった釣場に行きたいものだなんて、釣りをしながら考えていた時期がある。

温泉のあるホテル

釣りと井伏鱒二の釣り小説が大好きで

釣りと井伏鱒二の釣り小説が大好きで、いつかは小説の舞台となった釣場に行きたいものだなんて、釣りをしながら考えていた時期がある。彼は海釣りもするけど、その釣師としての出自、本分って言うのはやっぱり川釣りなんだよね。
一冊の本の中にいくつかの釣場を紹介したショートエッセイの中に、そのエッセイを読む前に何度か通っていた渓流があったのです。
小説を読みながら、今と彼の生きていた時代との違いはあろうけど、それでもまだまだ豊かな自然を残したその山梨の釣場は、古き良きって言う枕詞が良く似合う鄙びた山村って感じの里川でした。

ある年の夏休みに同僚の釣り仲間二人を誘って渓流釣りと温泉を組み合わせた旅行を計画しました。
旅行のガイドブックで、15000円で美味しそうな料理も、そして温泉もある旅館を増富に見つけました。
そのラジウム鉱泉を目当てに、温泉だけを利用しに来る登山客も多いようで、何より嬉しい驚きはその旅館には天皇陛下が、多分皇太子殿下時代にお泊りになったとか。
面白い温泉で、まるで電気が走るようなピリピリした感じがありました。
いわゆるラジウムから出る放射線だと思うけど、考えてみれば今これ程放射能に怯えていると言うのがなんかおかしくないかなって当時の事を思い出して考えちゃいました。


Copyright(c) 2017 温泉のあるホテル All Rights Reserved.